寒さも峠を越して少しずつあたたかい日が増えてきましたね。牧場の「梅山豚」たちも心なしかうきうきしてきているようです。さて、今月は飼料の話をしましょう。
有名な「鹿児島黒豚」皆さんは食べたことありますね。昔から六白(ろっぱく=鼻・両足・両腕・尻尾が白い)が特徴の「薩摩黒豚」として美味しい豚肉の代表でした。しかし、純粋種ではなく雑種が横行し、飼料も普通の豚と同様のトウモロコシ主体の配合飼料になってしまった結果、味が大幅に落ちて一時人気が衰えた時期がありました。
ここ数年、偽装の問題からも鹿児島県などが努力した結果品質が向上し、それに伴い人気も再び上昇しました。ここで、美味しさの鍵を握っていたのが飼料でした。もともと薩摩黒豚の名前にある通り、鹿児島県は薩摩芋の産地で、規格外の薩摩芋・芋の弦・芋焼酎粕などを飼料に混合して薩摩黒豚を飼育していたのです。薩摩芋の甘さが薩摩黒豚の肉に移行し大変美味しく、黒豚本来のきめの細かさとあいまって人気がありました。配合飼料が全盛になりその美味しさは消え、普通の豚と変わらない肉になってしまっていたのです。
そこで、品種を純粋種に限定し、飼料に薩摩芋を一定割合配合したものを「鹿児島黒豚」として、品質の向上を図って現在の姿になっています。私たちの「梅山豚」はその薩摩芋(茨城県産ベニアズマ)
が「鹿児島黒豚」以上の20%配合された飼料を与えています。薩摩芋の味が感じられる甘くて柔らかい「梅山豚」の味覚はこうして生まれているのです。
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