新連載!「梅山豚な人」Vol.2
今月の「梅山豚な人」は、前回に引き続き餌担当の岩崎孝一です。
〔前号からの続き〕
問) ところで、餌の原料の説明で出てきた、甘藷(カンショ)ってなんですか?
岩) 甘藷はサツマイモの別名です。茨城は鹿児島に次ぐサツマイモの生産地なのですよ。私たちが使う甘藷は主にサツマイモ加工工場からでる副産物、例えば芋(いも)羊羹(ようかん)工場で出る、サツマイモの皮の部分などを引取り、乾燥し餌として使っています。他にも、麦茶粕、これは国産の六条大麦なのですが、麦茶を製造する工場から発生する副産物を利用したものです。このように、私たちは地域の未利用資源を活用することも養豚業の大切な役割と考え、餌には積極的に食品工場副産物や農業副産物を活用しています。
問) 聞いた話ですが、昔の豚は、食べるとその産地がだいたい分かったそうですね。なぜなら、山育ちの豚は芋をたくさん食べ、海育ちの豚は魚をたくさん食べたため、肉にその味が出ていたからだそうです。梅山豚の持つ独特の甘い香りも甘藷からくる甘さなのかもしれませんね。
岩) ある専門家によると、豚肉の味の決め手は、品種4割、餌4割、育った環境2割だそうです。そういった意味では、梅山豚は一般的に販売されている豚と違い、品種、餌、環境すべてにおいて違う豚ですね。
問) なるほど、梅山豚の美味しさの秘密が少し分かった気がします。ところで岩崎さんには餌作りに、もうひとつこだわりがあると聞いていますが?
岩) 私たちの梅山豚の餌へのもうひとつのこだわりは、原材料に動物性たんぱく質のものを使わないということです。動物性たんぱく質は、アミノ酸のバランスが優れた栄養価の高い原材料なので、ほとんどの豚用の餌には入っています。例えば魚粉などがその代表例です。私たちもいろいろと試行錯誤しましたが、どうも動物性たんぱく質が餌に入ると、肉質に良い影響がでないことが分かり、ここ10年は動物性たんぱく質を一切使っていません。代わりのたんぱく源として、乾燥豆腐粕、ピーナッツ粕などの植物性たんぱく質を使っています。また、私たちが作る餌には抗生物質や成長促進剤のような飼料添加物を一切使用していないことも特徴です。
問) 畑の肉といわれている大豆由来のおからは人間にとっても健康食ですからね。やはり健康なものを食べた豚は美味しくなるのでしょうね。今日は貴重なお話を頂きありがとうございました。
次回の「梅山豚な人」は、農場で種豚担当の石本崇のご紹介です。
|
●「農場で活躍する道具たち」 part 6
今回ご紹介する「農場で活躍する道具たち」は「軽ダンプトラック」です。
長年使用していた軽ダンプが古くなり、今年の9月15日に新しく買い換えました。この軽ダンプは農場にとって大変重要な役割を果たしています。梅山豚を子豚舎から肥育舎へ移動する時や(一度に6〜7kgで約25頭の移動が可能です)放牧場の見回り、おが屑や堆肥を移動する時などにも使用し大変作業効率の良い車です。軽ダンプを使用した後は、倶楽部通信の6月号でご紹介した「高温高圧洗浄機(ケルヒャー)」できれいに洗浄しています。
|
● 「年末・年始営業日のご案内」
当社の年末年始の営業日を下記の通りご案内致します。
- 休業期間:12月30日(土)〜1月3日(水)
- 新年の営業開始:1月4日(木)
● 「農場担当の石本崇君がノース・ベスト・ファームへ研修に行きました」
本年入社の石本崇(農場担当)が、北海道石狩市にある養豚農場「ノース・ベスト・ファーム」に研修に行ってきました。ノース・ベスト・ファームとは2年前から、飼料製造や、養豚技術についてコンサルティングを行う他に、お互いの社員の親睦と、さらなる技術の向上を目的として今回の研修の実施となりました。以下、石本崇の研修報告を御紹介させて頂きます。(尚、10月24日から3日間はノース・ベスト・ファームからの研修生を受入れました。後程、研修報告をご紹介させて頂きますので楽しみして下さい。)
私は、10月2日〜5日まで北海道石狩市にある「ノース・ベスト・ファーム」へ農場研修に行って来ました。「ノース・ベスト・ファーム」では、望来豚(モーライトン)という銘柄豚を生産しています。生産量は、塚原牧場が手掛ける梅山豚と同じ規模の種豚数ですが違う所は餌にあります。それは、北海道産のじゃがいもと牛乳を主に混ぜて作る液状の餌を与えている所です。(梅山豚は、芋の皮や麦茶粕、豆腐粕、(おから)など、粉状の餌を与えています)
研修内容は、初日に豚の餌作りをしました。親豚に与える餌と子豚に与える餌の栄養バランスを考え、それぞれ違う餌を作りました。初めて経験する私にとっては難しく、餌作りは奧が深いと感じました。そして、苦労して作った液状の餌を子豚が走り寄って来て美味しそうに食べている姿を見た時はとても嬉しく感じました。2日目は、塚原牧場でも私が担当している分娩舎、種豚舎の管理をしました。主に種付け、去勢をしました。塚原牧場との違いをしっかり見て勉強し、良い所は取り入れようと思いました。3日間という短い間でしたが、ノース・ベスト・ファームの方々にご指導頂き、作業をする中で、豚に対する考えや愛情を凄く感じました。また、他の農場を経験したことが無かったので塚原牧場との違いが分かり得るものがありました。この実習で学んだことを、農場に取り入れ、より良い農場を目指して行こうと思いました。ノース・ベスト・ファームの皆様、3日間ありがとうございました。
石本 崇
● 「梅山豚生ハム 最初の一本を食べる会 を開催しました」完成まであと5ヶ月
先月号でお伝えしたとおり、3月に仕込んだ梅山豚生ハム(前足)が丁度よく仕上がったとの連絡がセラーノ社よりありましたので、普段お世話になっているお取引先の方々をご招待して、「梅山豚の生ハム 最初の一本を食べる会」を開催しました。セラーノ社の工房内を見学した後、いよいよ試食。セラーノ社代表の尾島氏により生ハムにナイフが入れられ、手際よくスライスされました。生ハムの切り口からは、熟成を経た良い香りがたち、良質な脂と赤身の絶妙な味のバランスは、普段美味しいものを食べこんでいる参加者から高い評価を頂くことができました。社員一同ほっとしたと同時に、来春にできる後足の生ハムへの期待がますます高まりました。
|
|