新連載!「梅山豚な人」Vol.5
今月号の「梅山豚な人」は、前回に引き続き農場長 中山健次です。
−農場の一日の作業の流れを教えて下さい。
農場は毎朝8時にはじまります。朝礼をするのですが、その時、一日の農場の作業確認をした後スタッフ全員で声を出して読んでいるものがあります。これは、当社代表の塚原が社会人になって初めて働いた会社で配られたものだそうで、仕事に取り組む姿勢などが書かれています。農場の作業は単調な繰り返し作業も多く、ついつい初心を忘れ、妥協してしまいがちになります。又、農場スタッフは僕も含め皆若いので、気を引き締めるために毎朝読んでいます。朝礼の後は、各自持ち場に散らばり、作業に入ります。僕の持ち場は主に離乳後の子豚の管理です。
−豚は離乳後からしばらくの間の管理が一番大変だと聞きます。その部分を担当では大変ですね。
離乳後から体重が30s位までの豚、月齢で言うと3ヶ月位なのですが、この時期が豚を育てる中で一番大切な期間だと言われています。この時期の豚は、人間でいうと1歳から3歳くらいまでの時期で、まだ体ができあがっていませんから、様々な環境変化に弱く、ちょっとしたことで病気になってしまいます。例えば、離乳によるお母さんから離れることのストレスや、小屋を移動するストレスで食欲不振になり、微妙な温度や湿度変化ですぐに風邪をひくなどしてしまいます。こうならないよう、移動は兄弟そろって同時にしたり、小屋の温度を一定に保つために床暖房を入れたりします。又この時期は、3種類の餌を使い分け、豚の成長を見ながら徐々に離乳食から普通食に変化させていきます。
−この時期、放牧もされていると聞きましたが。
はい、放牧しています。普通の養豚では、この時期の子豚は、温度管理や外部からの菌のコントロールを徹底するため、密閉された豚舎で育てることが多いようです。私たちは、最低限の温度管理はしますが、むしろ積極的に自然にふれさせることで、自然治癒力の備わった丈夫な子豚を育てたいと考えています。子豚舎の前には小さな放牧場があり、週に2回程小屋の前の放牧場で日光浴をさせています。初めて放牧場に出る子豚は、最初ビクビクしていますが、すぐに慣れ、土を掘ったり寝転んだり、とても気持ちよさそうに過ごしています。この時期の放牧は、いろいろと気を使い大変ですが、楽しそうに遊んでいる子豚の姿をみると、やってよかったと思います。
−なるほど、人間も泥んこ遊びが大好きなやんちゃ坊主のほうが丈夫ですものね。では、最後になりましたが、会員の皆様へ一言お願いします。
塚原牧場に入社して4年になりますが、養豚の仕事は奥が深くまだまだ勉強することだらけです。新入社員にも、教えながら自分も学んでいるというのが実情です。農場のスタッフは皆若いので、気力、体力で経験、知識を補い、会員の皆様に安定してお肉を提供できるよう、これからもがんばりますのでよろしくお願い申し上げます。
次号の「梅山豚な人」は格付け担当 饗庭功(あいばこう)です。
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